三角みづ紀さん、即興詩創作時の心境は・・・
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1月26日、静岡市葵区研屋町のギャラリー「金座ボタニカ」で詩人の三角みづ紀さんとジャズベーシストの蛯子健太郎さんのコラボレーションライブ「モノフォーカス」が行われました。彫刻家石上和弘さん(静岡市葵区)の展覧会「ボタニカウ」の関連イベントです。 三角さんは2011年の「しずおか連詩の会」に参加しました。静岡県民にもなじみがあることでしょう。気鋭の若手詩人です。 |
音楽活動も盛んに行っており、2010年には自身のユニットの初アルバム「悪いことしたでしょうか」もリリースしています。元スターリンの遠藤ミチロウさんのトリビュートアルバムにも参加しています。こちら (三角さんの公式ウェブサイト)で、その一面をのぞくことができます。
26日の演奏は、「ボタニカウ」に出品された作品に寄せた詩も朗読されました。蛯子さんの開放弦や和音を多用したフリーフォームなコントラバスのフレーズにのせて、ささやくような、つぶやくような、それでいて抑揚をはっきり感じる三角さんの歌声がギャラリーに響きました。
途中2曲では、即興詩も披露。目を細めながら空間から何かをつかみ取ってくるように言葉を紡ぎ出す三角さんの姿には、厳粛さすら感じました。
終演後、三角さんに即興詩創作時の心境についてうかがいました。「訓練です」。意外な言葉が返ってきました。以前、横浜で上演された演劇に出演したときの経験が役に立っているそうです。「役柄の設定で、思いつくままに言葉を発する必要があったんです。稽古では2時間、しゃべりつづけたことがありました」。才能だけでは表現者として成り立ち得ない。当たり前と言えば当たり前のことに気付かされました。
「ボタニカウ」は2月2日まで。石上さんは1966年、静岡市葵区羽鳥の酪農家に生まれました。武蔵野美術大学彫刻科を卒業後、牛オブジェを作り続け、国内外で発表しています。今回は幅190㎝、高さ200㎝の大作「BOTANICOW」などを出品しています。
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