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かせきさいだぁ さんの「創作の源」は・・・

かせきさいだぁ さん 2月25日付「しずおか音楽の現場」面ではラッパー、歌手のかせきさいだぁさん(旧中川根町出身)の「創作の源」を探るインタビューを掲載しています。⇒アットエス 特集「しずおか音楽の現場」の記事、動画(PC・スマホ向け)へ
 
 取材時に、創作ノートを見せていただきました。紙面でも紹介しています。B5判の何の変哲もないノートですが、そこには手書きの「歌詞の素」が詰まっていました。

 かせきさいだぁさんは、曲の構想が生まれると、イメージを単語にして1ページにびっしり書きとめます。「未来には、この名曲が完成している」と「信じる」ことが大事だそうです。

 ノートは肌身離さず持ち歩き、ベースの歌詞に新しい単語を書き加え、何度も何度も手で書き替えます。

 単語の順番というのは特に大事で、意味するものが同じでもイメージの広がりが全然違うのだ、と力説します。例として1981年、イモ欽トリオによる「ハイスクールララバイ」(松本隆作詞、細野晴臣作曲)の一節を挙げていました。

「とにかく とびきりの 美少女さ」
「とびきりの 美少女さ とにかく」

確かに印象が違いますね。ご自身が「新しい宇宙が生まれる」と表現するこうした効果を求めて、かせきさいだぁさんはしつこくしつこく自分の詞を書き替えます。

「日本人は特に、口にしたときの心地よさを大事にしてきた。俳句や短歌もそうですね。手書きの文字を見ると、声で発した気持ち良さがある程度想像できるんです。字面が美しい言葉の連なりは、口に出しても美しい」(かせきさいだぁさん)

 松本隆さんを「先生」とあがめるかせきさいだぁさん。スタイリッシュな歌詞は、ある意味で非常にアナログな手法で生み出されていたのでした。

 

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