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たこ揚げでおなじみの信号ラッパ

20130402.jpg 4月1日付「しずおか音楽の現場」面は、浜松まつりのたこ揚げでおなじみの信号ラッパの由来や現状についてお伝えしました(掲載ページ)。

 記事中の楽器・文具店「はまおん」(同社ウェブサイト)の松本会長は、昭和27年卒の浜松商OB。今の和地山公園でラッパの音とともにたこが揚げられていたのを、通学途上に見たといいます。

 河合楽器製作所に勤務後、38年前に独立開業。信号ラッパの修理依頼があまりに多く、「それなら自分が作ってしまおう」とオリジナルの設計に取りかかったとのこと。 

 雑談で出た、浜松工吹奏楽部の部員が学校帰りに店に立ち寄る、という話を聞いてハッとしました。小中高校の吹奏楽部の活動が盛んな土地柄は、浜松まつりの信号ラッパで育まれたという一面もあるのではないか。松本会長に仮説をぶつけました。

 「(因果関係は)あるかもしれませんねえ。子どもたちは幼稚園のころから信号ラッパを吹いているからね。演奏する上では、ピストンが付いたトランペットのほうが簡単ですし」

 浜松市内の学校の吹奏楽部で管楽器を学び、大人になってラッパ隊の隊長になる。子どもたちにも演奏法を教える。各町にそんな「先生」が大勢いるそうです。浜松市民の「信号ラッパ文化」継承の秘密を垣間見た思いでした。

 

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