ドゥンガ選手が名付けた店
4月18日夕刊の旅食面「ふじのくに食材事典」で紹介した磐田市のイタリア料理店「ラ・カンティーナ」は、Jリーグ・ジュビロ磐田で活躍したドゥンガ選手が名付けた店。イタリア語で「ワインセラー」という意味です。
シェフの後藤正哉さんがドゥンガ選手と知り合ったのは、ジュビロの外国人選手が宿泊する市内ホテルに勤務していたころ。独立して現在の店を出す前、シュラスコパーティーに招かれました。「まだ店の名前が決まっていないなら、今決めてしまおう」。ドゥンガ選手の発案で、その場にいた家族や関係者でワイワイ検討したそうです。
「あんまりサッカーは詳しくない」と謙遜する後藤さんですが、店内はドゥンガ選手のブラジル代表のユニホームやスキラッチ選手のサイン入りポートレートなど、マニア垂ぜんのアイテムがずらり。メニュー表には今も、彼らが好んだ料理を載せています。
「ドゥンガがブラジル代表の監督になったときはびっくりしました。決まる数カ月前に来日していて、こっちにも遊びに来てくれて。そのときは『将来は日本代表の監督もいいな』なんて冗談交じりで話していたから(笑)」
国境を越えた友情は今も続いています。後藤さんは、ドゥンガ選手の再来店を、心待ちにしています。