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花と建築 静岡いけばな行脚 第4回(5月4日掲載)

 いよいよ、新茶の季節。若手華道家、建築家の辻雄貴さんが県内の建築を巡っていけばなを制作するシリーズ「花と建築」でも、お茶にゆかりの深い菊川市の「赤レンガ倉庫」を訪ねました。

 JR菊川駅から約100メートル、区画整理された遊歩道の一角。赤レンガ造り、2階建ての建物があります。

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 明治時代、茶の工場や事業所が軒を連ねた堀之内地区で、お茶のブレンド作業を担った工場。箱詰めされたお茶は東海道線で横浜港や清水港に運ばれ、海外へと輸出されました。

 工場としての役割を終えた後は、薬局の倉庫に。1944年の東南海地震でも崩れなかった強固な工法が用いられています。現在はNPO法人菊川まちなかいきいき倶楽部が管理し、ギャラリーや寄席などに活用されています。

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 2階の一角に、趣のある場所を見つけました。赤レンガの上に塗り重ねた漆喰が少しずつ剥がれ落ち、独特の風合いを醸し出しています。

 使用した花器は、静岡市の山中から切り出してきたという竹。花材もまた、生産者が手放した静岡市の茶畑から提供を受けたお茶の木。そしてヤマフジ。地元の素材をたっぷりと用いて、地場産業への応援を込めたいけばなが生まれました。

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※ぜひ5月4日朝刊23面とあわせてご覧ください

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