「孫の力」~「よみがえりのレシピ」渡辺監督インタビューより~
6月24日夕刊生活面に、公開中のドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」の渡辺智史監督へのインタビューを掲載しました。
映画のテーマは山形県の各所で受け継がれていた多種多様な在来作物。白山だだ茶豆、藤沢カブ、金谷ゴボウ、雪菜・・・。映画を見ると、種を受け継ぐ人々の誇りがひしひしと感じられます。
インタビュー中、渡辺監督が一つのキーワードを提示しました。
「孫の力」
ある世代にとっては価値のないように見える作物が、「孫世代」によって再評価されるというのです。高度成長期に首都圏に移り住んだ「親」を持つ「孫」にとって、農業は魅力的な仕事。自分の祖父が住む場所にIターンするケースが増えているそうです。
「食べるという行為は総合的な体験。在来作物を食べると、じいちゃん、ばあちゃんが食べてきた味に物語が交わる。地域の人たちと一緒に食べると、味の深みや喜びが何倍にも増していく」と渡辺監督。
映画に登場する山形県鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフは「体がおいしい」という表現をよく使うそうです。
そんな野菜たちに静岡でも出合いたいものです。
「よみがえりのレシピ」は7月5日まで静岡シネ・ギャラリーで公開中。
「よみがえりのレシピ」から。語り部の一人、山形大農学部の江頭宏昌准教授
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