ぼくらの富士山展 駿府博物館
7月9日、静岡市葵区の駿府博物館で企画展「ぼくらの富士山展」が開幕しました。
市内小中学生が富士山を題材に制作した絵画、立体作品がずらりと並んでいます。
この展覧会のもう一つの側面が、駿府博物館にある富士山を描いた近代日本画が展示されていること。駿府城の城下町を描いたおなじみの土佐光成「駿府鳥瞰図」、秋風にたなびくススキの背後に富士山を配置した竹内栖鳳「秋霽」など名画が出品されています。
お勧めは乃木希典の「富士画賛」2点。墨線で描かれた富士山は、軍人乃木のパブリックイメージとは間逆の、どこかひょうひょうとしたニュアンスを感じます。
富士山はいつ、どこで、誰が描いても「あの形」になる。世界でも有数の「アイコン」ですね。(橋)