ボラ漁の歴史刻む「魚見小屋」から
8月2日「生活彩々」面の「花と建築 いけばな行脚」の舞台は、城ケ崎海岸の断崖に立つ伊東市富戸の「魚見小屋」(静岡県有形民俗文化財)でした。
昭和30年代までこの地で行われていた勇壮なボラ漁を象徴する建物で、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれています。伊豆を訪れる機会があれば、ぜひ訪ねてほしい、イチ押しの絶景です。
断崖に立つ「魚見小屋」。磯料理の食事処となっている「ボラ納屋」から、崖を上ったところにある。
眼下は水のきれいな海水浴場。
建物の先端、海に突き出たデッキ。かなり傷みがあり、立ち入り禁止となっている
撮影当日は暦の「大暑」で、実際も猛暑でした。伊東漁協富戸支所の許可を得て、華道家で建築家の辻さんが準備を整え、午後2時ごろからいけこみに入りました。写真部記者が合流するころには、汗が額からぽたぽた垂れる状態。タオルもびっしょり、カメラのレンズも汗でにじむほどです。でも、頑張ったかいがありました。目に涼やかな作品です。水盤に映るデッキの柱もお見逃し無く。
猛暑の中、撮影のアングルを相談する辻さん(左)
ガラスの水盤に、ヒマワリとサンキライ
花は、静岡市葵区の「花かん」、ガラスの水盤は静岡市葵区の「TISTOU」の協力。
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