目玉のまわりはトロリと 豊かな味わい「キンメかぶと煮」
8月22日夕刊「旅食」面連載「ふじのくに食材事典」にご登場いただいた「料理処 友喜」(藤枝市)は、場所柄もあって志太地域の日本酒はすべて取りそろえています。喜久醉、志太泉、初亀、杉錦、磯自慢・・・。店主の斎藤修さんに「どれが一番お好きですか?」と尋ねたところ、「どこも付き合いがあるから・・・。決められないね」とのこと。そりゃ、そうですよね。
取材が終わり、今回の主役「キンメダイのかぶと煮」を試食させていただきました。
「顔の回りはいろんな味が楽しめるんだよ」。目玉のまわりはトロリとしていて、まるで生卵の白身のよう。首の付け根は幾分歯応えがあってうま味もたっぷり。斎藤さんは「漁師さんが捕ってきてくれた魚。身の味をしっかり楽しんでほしいんです。だからあんまり味を染みさせない」と語ります。
「箸じゃなくてさ、もっと手で豪快に食べようよ」。骨ごと口に入れ、固い部分だけを「プッ」と出す。少々、行儀が悪いぐらいの方が、きれいに食べられるようです。「そうそう、だんだん分かってきたじゃない」
思いがけず魚の食べ方も教わった取材でした。(橋)
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