花と建築 旧マッケンジー邸
9月6日の夕刊「生活彩々」面の「花と建築 いけばな行脚」は、静岡市駿河区の海岸沿いにある旧マッケンジー邸。茶の貿易商マッケンジーさんが夫人と住んだスペイン風の屋敷です。
窓からは砂浜と駿河湾を一望できます。夫妻もきっと、窓際に並んでこの景色を楽しんでいたことでしょう。今は砂浜の手前を横切る国道150号を、車がすいすいと走っていきます。
敷地内の車庫には、夫人が乗っていたキャデラックが保管されています。
建物は木造2階、地下1階。客間や書斎、骨董室が。
館内を一回りした華道家、建築家の辻雄貴さんは、撮影場所に迷わずダイニングを選びました。8角形を二つに割ったような部屋の形や、天井のデザインが特徴の大部屋です。窓は大きく、部屋の明るさも十分。
部屋を気持ち良く抜ける風と、強い日差しで窓を開けたり閉めたり。辻さんが花材を広げて約2時間。
ダリアの赤とアレカヤシの緑が存在感を放つ、情熱的な作品に仕上がりました。
花器のデザインは山口道夫さん(デザイナー)。(宮)
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