食前の「パシャッ」 シェフの目には・・・
9月5日「旅食」面連載「ふじのくに食材事典」では、三島市の「ビストロ・ガワ」を訪ねました。
オーナーシェフの小川正道さんが開発した「シイタケのプリン」。シイタケの思わぬ一面を知ることができました。
撮影の途中、テーブルの注意書きが目に止まりました。
【食事のマナーの中に『食前に写真を撮る、食事中に携帯をいじる』という項目は存在しません】
このメッセージを机に置くようになったのは、つい最近だそうです。「SNSにアップするんでしょうか。あまりにもそういう方が多すぎます」と小川さん。
料理の作り手は、客前に出した直後が食べ頃になるように計算しています。そうした思いが伝わらないことに、小川さんはいらだちを感じています。
「水揚げに一生懸命な猟師さん、野菜作りに精魂込めている農家さんの姿をじかにに見ている。お客さんも食べることにも誠心誠意を込めてほしい。そう感じます」
食前の「パシャッ」は近年、どこのレストランでもよく見掛ける光景。筆者もちょっとした嫌悪感を感じていただけに、小川さんの気持ちがよく分かりました。(橋)
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