能役者の「才」
9月16日、静岡市駿河区のグランシップで行われた「グランシップ静岡能 能楽入門公演」の取材に行ってきました。
(静岡新聞紙面に掲載された記事は ⇒こちら )
今年14回目の人気公演。会場には幅広い世代が集いました。
エントランスには能面試着体験コーナーが設けられていて、開演前や休憩時間には列ができるほどでした。製作者は静岡市葵区大岩本町の持田維一さん。色違いの般若3種など、全20種がずらりと並びました。
能面を手で触って、顔に当ててみる。そんな機会はなかなかありません。筆者も小面の面を当てて、用意された鏡を見てみました。年若い娘がそこにいる! はずだったのですが、やはり面の内側で本人が照れているのが分かってしまいますね。表情は変わらないはずの能面ですが、これは不思議な感覚です。
面一つでいくつもの人格を使い分ける能役者の「才」にあらためて感じ入りました。(橋)
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