熊本で見つけた「静岡ゆかりの風景」
遅い夏休みをいただき、九州に来ています。
熊本市内で見つけた「静岡ゆかりの風景」をご紹介します。
水前寺公園に隣接する熊本洋学校教師ジェーンズ邸。かつては今の熊本城内にあったものを移築したそうです。
日本におけるジャーナリストの草分け的存在、徳富蘇峰。手前みそで恐縮ですが、静岡新聞社の関連法人に、彼を顕彰する「蘇峰会」というものがあります。
1863年、肥後国(現在の熊本県)上益城郡益城町に生まれた蘇峰は1873年、熊本洋学校に入学します。ここで後に同志社を開校する新島襄とも出会います。このくだりは最近のNHK大河ドラマ「八重の桜」にも出てきたようですね。
彼らの先生だったのが、アメリカ人のリロイ・ランシング・ジェーンズ。彼の邸宅が、「熊本洋学校教師ジェーンズ邸」として公開されています。1871年に長崎の大工によって作られたもので、熊本県で最も古い西洋建築物とのこと。
3面にベランダが付いた木造の総2階。円柱を多用したいわゆるコロニアル様式です。どことなく京都市の同志社会館敷地内にある、新島旧邸とデザインが似ているように感じます。ジェーンズはこの自宅で、1874年ごろからキリスト教の聖書研究会を行いました。蘇峰も参加していました。
蘇峰が将来の道を定めた場所に立ち、「立志」の大切さをあらためて学びました。(橋)
▼熊本洋学校教師ジェーンズ邸 熊本市水前寺公園22-16 電話096(382)6076
場内の案内にも「くまモン」が
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