SPAC秋季公演「サーカス物語」
県舞台芸術センター(SPAC)の秋季連続公演の第2弾「サーカス物語」の一般向け公演が19日、静岡芸術劇場で始まります。
ピエロのつくり話から生まれた王子や王女が、空想と現実の世界を行き来する不思議な物語。国を乗っ取った大グモから自由を取り戻すため、サーカス団員たちと力を合わせて立ち向かいます。
一般公開を前に、県内の中高生に向けた公演も始まりました。17日には清水小島中と浜松佐久間中の約190人が鑑賞しました。ピエロがおどける場面では拍手して笑い、王子たちのピンチはじっと見守るなど、演劇の世界を堪能。終演後は、出口で見送る俳優たちと記念撮影を楽しんでいました。
演出のユディ・タジュディンさんはインドネシア出身。3年前にはシズオカ春の芸術祭で「南十字☆路」を上演し、静岡のファンを魅了しました。サーカス物語について話を聞きました。
-日本の俳優、スタッフとの準備の様子は。
「物語のテーマや意味について、ディスカッションを重ねることができた。劇の冒頭、俳優たちが物語について語り合う場面があるが、実際に行ったワークショップをイメージしている」
-伝えたいことは何か。
「サーカス団員たちは、想像力と団結力で危機的な状況を乗り越えていく。物語はファンタジーだが、現実の世界でも、想像力が理想の世界に導いてくれる」
-鑑賞した中高生の反応は。
「いろんな場面でリアクションが見られ、満足している。子供たち自身の受け止め方で大切なことを感じ取ってもらえればと思う」
サーカス物語は10月19、20、26、27日と、11月2、3日。問い合わせはSPACチケットセンター電054(202)3399へ。(宮)
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