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「しずおか連詩の会」発表会

 11月21~23日に創作、24日に発表会が行われた「2013年しずおか連詩の会」。

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 発表会では会場のグランシップには約200席が用意されましたが、開演までに満席状態。追加の椅子が出されるほどの盛況でした。
 紙面に掲載した以外の、5人の詩人の発言を紹介します。

野村喜和夫さん
「(過去の「しずおか連詩の会」で)大岡信さんがさばき手(まとめ役)を務めていたときに、ある若手の女性詩人の作品に何度も何度もだめ出しをした。その時は大岡さんの気持ちが理解できなかった。今回、僕は文月さんの第37編を何度も書き直してもらった。当時の大岡さんの姿に『ああ、そうか』と思えるところがあった。幅広い世代を束ねていくことは大変だ、と実感した」

福間健二さん
(今回の顔触れはまるで疑似家族だった、という文脈の中で)
「2人の娘、長兄がいて、野村さんが父だとすれば、僕はいわば『居候のおじさん』のような存在。『お父さん』が連れて行けない怖い場所や悪い場所に『子どもたち』を引っ張っていくような」

石田瑞穂さん
「事前のアウトリーチ企画で飯田東小(静岡市清水区)に行った折、近隣のお寺から依頼があって、詩の朗読と講演をした。久能山東照宮にも案内してもらった。1159段を上りながら駿河湾を眺めたら、空と海の境目がないように見えた」

三角みづ紀さん
(一昨年の参加を踏まえて)
「1人で8つ詩を書くという意識を消そうと思った。極端な話、私がいないのに全40編ができていたというのが理想だった」

文月悠光さん
(苦労した第37編が仕上がった瞬間について)
「詩を書いていて、こんなにうれしいと思ったことはなかった」

 さまざまな余韻を残し、今年の「しずおか連詩の会」は幕を下ろしました。来年はどんな物語が紡がれるのでしょうか。楽しみです。(橋) 

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