小泉八雲、〝ジャズ前夜〟の描写
12月2日付け「音楽の現場」では、県ゆかりの文学者を音楽で顕彰する事例をいくつか紹介しました。
11月30日に小泉八雲記念館で行われたコンサートは大盛況。会場にはニューオーリンズでの業績を紹介するミニ展示コーナーも設けられました。
小泉八雲がニューオーリンズで音楽の取材をしていたことは、筆者も知りませんでした。
記事中に出てくる「堤防の生活」には荷揚げ作業員らのたまり場の様子を、次のように記述しています。
船上で、夜毎口ずさまれる歌は、奴隷だった頃の歌で、アフリカ民族特有の憂愁を含んだ、野性的な歌である。
ソーセージ通りのダンス小屋やバックタウンのダンス場でヴァージニア・リールと呼ばれる古い音楽に合わせ、夜毎、踊られるのも昔の奴隷時代の踊りである。
まさしくジャズが聞こえてきそうな文章ですね。(橋)
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