浦田周社さんの木版画展
1月2日から静岡市葵区の松坂屋静岡店美術画廊で開かれる、浦田周社さん(静岡市葵区)の木版画展の取材に行ってきました。(橋)
1年おきに同所で開く個展は14回目を数えます。
見どころは県庁にも寄贈した「漣想(さざなみ)」と、久能山東照宮を描いた「好日」。どちらも2013年の新作です。
最も古いのは「帰山」(1974年)。臨済寺の托鉢僧が列をなして寺に帰る姿を描いています。この作品は「好日」と対をなす作品として見ることができます。
極彩色の社殿を描いた「好日」と、厳かで静謐さに包まれた「帰山」。2作品の間には約40年の時間が流れています。しかし、どちらも浦田さんのルーツと言えるモチーフなのです。
「昭和30年代、建造物を描こうと思った。その時にモデルにしたのが臨済寺と久能山東照宮。徹底的にスケッチした」
日本家屋のりんとしたたたずまいは、浦田作品の特徴の一つ。展覧会では木版画のタッチで表現される静岡の文化財の美しさを味わうことができます。
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