トップページ >07)アート >「シャガールの手」に注目

「シャガールの手」に注目

 1月2日から静岡市美術館で開かれている「シャガール展」。1月4日の開幕式に行ってきました。(橋)

20140107webシャガール1.jpg

 主催者を代表してあいさつした同美術館の田中豊稲館長によれば、2、3日はそれぞれ約1500人の来館者があったそうです。「3月30日の会期末までずっとこのペースなら、来場者10万人超という計算」と話していました。

201401072.JPG

 今回は特に作家キャリアの後期を中心にした展示です。パリ・オペラ座の天井画や、ハダサー医療センターのステンドグラスの下絵が目玉の一つ。大作完成までのプロセスがよく分かります。

 筆者が個人的に注目したのは出口付近に飾られた「シャガールの手」(1968年)。「リトグラフ」とありますから、シャガールの手にインクを塗ってペタッと押したいわゆる「手形」だと思います。
 
 自分の手をかざして比べて見ました。平均的な日本人と大きさに変わりはありません。興味深いのは案外指が短く手のひらが広いこと。第二関節から指の付け根辺りにかけては、特に太くがっしりしています。勝手な印象でしかありませんが、「芸術家」というよりは「職人」の手のように見えました。

 晩年は石彫や陶芸にも挑んだシャガール。扱う素材が手を変えたのか、それとも最初からこういう手だったのか。彼の「手さばき」を想像しながら作品を見るのも一興だと感じました。

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/47913

トップページ >07)アート >「シャガールの手」に注目

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。