新連載「地の味 人の味」森本酒造
2014年1月13日付から新連載「地の味 人の味」が始まりました。第1回は菊川市の蔵元、森本酒造を取り上げました。
紙面には掲載できなかった写真と、社長兼杜氏の森本均さんの「語録」をお届けします(橋)
取材は大みそかの早朝。蒸しあがった直後の熱々の米を素手で広げる森本さん。熱さをこらえるためか、時折「パチン」「パチン」と手拍子をしながらの作業でした。
「蒸し上がりが軟らか過ぎると甘い酒になる。硬すぎると麹が溶かしきれない。その間に持っていくのが難しい」
湯気の中、「ホッ」「ホッ」という声を出しながら作業をする森本さん。
規定の温度に達した米は、小タンクに入れて水や麹、酵母などと混ぜます。
「速醸で作った酒も、山廃も酒は酒だでな。飲んでうまければいいんだ」
乳酸が入っているため、ちょっとヨーグルトのようなにおいが漂います。しっかり混ぜた後、2週間程度置いて酵母を培養します。これを大きなタンクに移し、蒸し米や水、麹を3回に分けて投入します。
「酒は造るもんじゃない。酵母が酒を造るんだ。われわれはそのお手伝いをするだけ」
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