下村観山展、記者が薦める見どころ(中)
駿府博物館の特別展「KANZAN 第3の男・下村観山」の見どころ紹介です。今日も筆者が興味を引かれた展示について、いくつか書きます。(橋)
今回の展覧会では、観山に関する資料も多く出品されています。順路の一番最後に置かれているのが石こう製デスマスク。石井鶴三による線画の遺影と見比べて下さい。実に穏やかな表情をしています。
こちらは画材の数々。筆やはけ、絵の具の溶き皿や筆洗いが並びます。すずりに刻まれた牛の親子とおぼしき動物に目を引かれました。
スケッチ帳もいくつか出品されています。これは、イギリス留学中に描かれたと思われる動物の鉛筆画。ページを繰ってみると、虫や動植物などをまるで科学者のような視点で詳細に描いています。
墨線の細かい描写が観山の特徴の一つ。技法を高めるプロセスが、スケッチからも見て取れます。
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