トップページ >05)ミュージック >「ドナ・ドナ」の歌詞、本当は・・・

「ドナ・ドナ」の歌詞、本当は・・・

 1月31日夕刊「とんがりエンタ」では、1月29日に静岡市美術館で行われたクレズマー楽団「オルケステル・ドレイデル」のコンサートレポートをお届けしました。クレズマーとは中・東欧のユダヤ人の民俗音楽。ここでは、リーダーでクラリネット奏者の樋上千寿さんが公演中に語った「クレズマー基礎知識」を紹介します。(橋)

20140131WEBコラムシャガール1.jpg

 

 クレズマーはヘブライ語の「クリ」(容器)と「ゼメル」(歌)を組み合わせた言葉で、「楽器」「器楽」などの意味を持ちます。結婚式で演奏される楽曲が多いそうです。

 20140131WEBコラムシャガール2.jpg 個人的に興味深かったのは、ロマ音楽の演奏者と共有している曲があるということ。そう言えば、哀感に満ちたメロディーや軽やかなステップを踏みたくなるリズムはどこか似ています。
 とは言うものの、異なる点もあります。樋上さんによれば「宗教的なバックグラウンドのあるなし」が大きく、感情を大切にするクレズマーに対して、ロマはもっと技術を聴かせるというニュアンスが強いようです。

 小学校の音楽の授業に出てくる「ドナ・ドナ」もクレズマーの代表曲です。
 ここでは、樋上さんが原典に忠実に訳した「ドナ・ドナ」を見ていただきましょう。

 荷馬車の上には 子牛が縛られて 
 空高くツバメが 自由に舞っている
 風がわらうよ 麦畑で 
 朝から晩まで わらってるーよー
 ドナドナ ドーナィ ドーナーィ ドナドナ ドーナィナーイ
 ドナドナ ドーナィ ドーナーィ ドナドナ ドーナィナーイ

 どうですか。私たちが知っている歌詞より、さらに哀感が増してきませんか。 

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/47994

トップページ >05)ミュージック >「ドナ・ドナ」の歌詞、本当は・・・

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。