京都冬の旅、取材こぼれ話(下)
1月23日夕刊「旅食」面の、京都市文化財巡りに関連した話題。最終回です。
バスツアーの最後に立ち寄ったのが報恩寺。京都の方々は「鳴虎(なきとら)」という愛称で呼ぶそうです。(橋)
こちらが「鳴虎図」。中国の絵師が丹念に描いた、立体感がある作品です。これは複製ですが、住職が「どちらがオリジナルか分からない」というほどの出来栄え。右の方から見ると腰や尻が細く小さく見え、左から見ると太く見えるそうです。
この広間は、武将の黒田長政が1623年8月4日に最期を迎えた場所。持病が悪化し、医者の手当てのかいもなく亡くなったとのこと。官兵衛・長政父子の位牌(いはい)が飾られています。
豊臣秀吉(左)と織田信長の肖像画も展示されています。
住宅街の真ん中にある小さな寺ですが、江戸期のエピソードが満載です。京都という街の奥行きを感じました。
京都市内の冬の文化財特別公開については、京都市観光協会のWEBサイトを参照してください。
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