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石子順造と浅川マキのトーク

 静岡県立美術館で始まった企画展「グループ『幻触』と石子順造」に2月1日、足を運びました。興味深かった展示を、2回に分けて紹介します。(橋)

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 美術評論家の石子順造が関わった赤瀬川原平、林静一らのポスターやレコードジャケット作品などが収められた「第2章」の部屋には、石子が歌手の浅川マキと対談している音声が流れています。1972年ごろのNHKラジオの番組で、高揚感に包まれた石子のトークが楽しめます。

 意外、と言っては失礼かもしれませんが、実に歯切れの良いしゃべり方です。トークの合間には「赤い橋」「少年」など、浅川の名曲も掛かります。
 
 「あなたの歌を聴いていると、耳じゃなくて目に見えてくるところがある」
 石子は番組の中で浅川の歌を、こう評しています。本人を前にして。「アングラの女王」と言われた浅川が実にうれしそうなのも印象的です。
 
 近くの展示ケースには浅川を特集した「アサヒグラフ」1970年1月23日号と、名盤の誉れ高い「浅川マキ・ライブ」のレコードジャケットも置かれています。
 石子の言葉に通じるところもある、当時の雰囲気を目と耳で感じ取ることができる好企画だと思います。

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