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身振り交え新釈メロス SPAC俳優が「動読」

 芝居と朗読の中間あたり。県舞台芸術センター(SPAC)の俳優、奥野晃士さんが「動読」の上演に取り組んでいます。静岡市清水区のスノドカフェで、「新釈 走れメロス」の動読会が開かれました。(宮)

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 「走れメロス」が描く真の友情をルーズにとらえた森見登美彦さんのパロディー小説。主人公は、大学内の権力者から部室を取り戻そうとするへたれ学生。その若さと青臭さ、脱力感を、コメディータッチでつづります。

 台本を手にした奥野さんはいすから立ち上がり、ピアノの伴奏に合わせて朗読を開始。心理描写を大まじめに朗唱し、追っ手から逃げたり川を泳いだりする場面は大きな所作を加えて場面の浮き沈みを表現しました。物語の舞台を静岡に移すアレンジも加え、会場から繰り返し笑いを誘いました。

 奥野さんは5年ほど前から動読の出前公演を始め、国内外の名作を取り上げています。体一つでせりふと地の文、人物の動きをカバーするのは大忙しですが、会場の雰囲気や反応が出演者の表現を一層豊かにしているように見えました。

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