「さよなら、アドルフ」は「手の映画」!?
2月14日、静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリーで公開中の映画「さよなら、アドルフ」に関連したトークショーを取材しました。ドイツ現代史研究者の柳原伸洋さんとドイツ映画翻訳者の吉川美奈子さんがドイツ映画に関する対談を繰り広げました。
詳細は2月下旬の夕刊「とんがりエンタ」でお伝えしますが、ここでは21日まで同劇場で公開しているこの映画について書きたいと思います。(橋)
主人公はナチスドイツの幹部の娘である14歳の女の子ローレ。映画は第二次大戦の最終局面に、父母と別れ幼い4人のきょうだいを連れてドイツ国内を旅する彼女の姿を描きます。
トークショーで盛んに強調されていたのは、「ナチス後」の世界を子どもや女性の視点で描いた作品はこれまでありそうでなかったということ。この映画は、そうした点で新しい分野を開拓したといえるでしょう。
柳原さんは「手の映画」と表現していました。そう言われてみればこの作品、やたらに手のズームアップが出てきます。手に着目して映画を見ると「あれ?」と思うようなこともあるそうで・・・。
浜松市中区のシネマ・イーラでは3月29日から4月11日まで公開。是非、劇場でご覧下さい。
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