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サモワァール松木シェフの「ロシア料理うんちく」

 2月20日夕刊「旅食」面の連載「ふじのくに食材事典」は、「ロシア料理レストラン サモワァール」の松木洋一さんに、浜松市産の新タマネギについて語っていただきました。 
 ロシア料理に関するあれこれ、40年にわたる同店の歴史など、興味深い話が満載でした。2回に分けてご紹介します(橋)

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 「ロシア料理」と簡単に言いますが、定義はあるのでしょうか。
 「ロシア共和国の料理、と思いがちですが、そうではありません。旧ソ連の15共和国の料理の総称なんです」
 シベリア地方から中央アジア、欧州の一角まで広がる旧ソ連エリアには、さまざまな郷土料理が存在します。同店のメニューは、その中から日本人の口に合うものを選んで構成しています。

 最も有名なロシア料理といえば「ボルシチ」でしょう。私たちがイメージするボルシチは、肉やタマネギ、ニンジンが入っているちょっと赤みがかったスープ、というもの。しかし、松木さんは「日本のお雑煮のような存在」と形容します。
 「旧ソ連には49種類のボルシチがあったと言われます。日本人が見慣れているものは、ウクライナ地方のそれ。具材や味付けは地域によって異なります。ビーツが入るものがほとんどですが、唯一モルドバ共和国では入れません」

 日本語と同じ発音をする料理もあるそうです。例えば「キシメン」。
 「平べったいうどんのことを指します。牛乳、卵、バターが主体ですが、見た目はそっくりです」
 ちなみに「イクラ」はロシア語だそうです。
 
 松木さんとの会話のおかげで、縁遠かったロシアがかなり親しみ深い国になりました。

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