「幻触」メンバー丹羽さんの新作
静岡県立美術館で開催されている「グループ『幻触』と石子順造」展の関連企画として、丹羽勝次さんの新作展が静岡市葵区研屋町のボタニカ・アートスペースで行われています。(橋)
昨年末から今年初頭にかけて制作されたドローイング12点が出品されています。
デッサン用の木炭を使って、黒の濃淡を表現した作品や、細長い板をバーナーで焼き付けた作品などが並んでいます。
ユニークなのが「まっすぐな線」シリーズ。両手を広げたほどの大きさの紙に、同じサインペンで左から右に何本も線が引かれています。同じペンを使っているのに、1本の線それぞれに太かったり細かったり、色が濃かったり薄かったり・・・。500本以上引かれた線の集合体を眺めると、ある部分はネガポジになり、ある部分はグラデーションになっています。
写真左は定規で引いた線、右はフリーハンドで引いた線です。フリーハンドの方は、まるで植物の繊維のような味わいが生まれます。
こちらはタテヨコ両方とも定規で引いた線。リネンや麻の布地に見えてくるから不思議です。
丹羽さんの展示は23日まで。3月1日からは飯田昭二さんの作品が飾られます。
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