「和楽たすく」森さんとタケノコ
3月20日夕刊連載「仕事人の食材事典」は、藤枝市の「和楽たすく」の森勤さんに話を聞きました。紙面の都合で、「若竹煮」の写真がカラーでお見せできませんでした。こんな色をしているんです。森さんのお名前は「勤」と書いて「たすく」と読むそうです。(橋)
岐阜県各務原市出身。小学生の時に藤枝市に転入した森さん。大学生までは「料理のことは一切関心がなかった」といいます。
専門は「応用化学」でした。まったく専門外の分野から料理の道に進んだきっかけは、大学時代にアルバイトした横浜の居酒屋だったと言います。
「良いお酒を置いている、きちんとした和食を出す店。包丁の握り方から教わりました。最終的にはまかないを任されるようになりました」。今回の「食材事典」で紹介したタケノコも、その店の若竹煮でおいしさを認識したそうです。
その後、帰郷して静岡県内で修行。4年前に「落ち着いてゆっくり酒と食事を楽しむ店」をコンセプトに「和楽たすく」をオープンしました。
「だしを意識して、余計な味付けをしない」というのが森さんのモットー。初亀、志太泉、喜久醉、国香など県内の銘柄も多数そろえています。「吟醸酒は確かにおいしいけれど、食中に向くかといえばそうとも限らない」。食中、食間、食後、それぞれにお薦めしたいお酒があるそうです。日本酒と和食の「マリアージュ」を楽しめる店と言えそうです。
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