理系本「ななめ読み」(3)ー「よくわかる元素図鑑」
3月17日付科学面の連載「サイエンス・ブック・カフェ」。第3回は静岡大理学部化学科の坂本健吉教授推薦の「よくわかる元素図鑑」です。(橋)
原子番号1番の水素から、116番のリバモリウムまで、各元素の性質を美しい写真を添えて解説しています。
解説書というよりも、ビジュアルブック、写真集のような装い。いわゆる金属の結晶の多様性にも目をひかれますが、水素、オキシゲン、窒素といった気体も、写真として成り立つように工夫されていることに感心しました。
個人的な話で恐縮ですが…。プルトニウムは「天然のウラン鉱石などにごく微量に存在」するんですね。初めて知りました。
新しい元素との出会いを提供し、知っているつもりで知らなかったおなじみの元素の特徴をつまびらかにする。化学、いや、科学への興味の入り口になり得る書物です。
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