伊豆南部が舞台の漫画「限界集落温泉」
3月1日更新の「彩々プラス」で言及した、鈴木みそさん(下田市出身)の「限界集落温泉」(全4巻)を読みました。伊豆半島南部の景色があちこちに出てくる作品です。(橋)
舞台は山奥にある、破綻した温泉宿「山里館」。口八丁手八丁の元ゲームクリエーター溝田と、秋葉原のネットアイドル・アユポンが別々の事情で迷い込みます。溝田は館の建て直しを決意し、アユポンを利用して彼女の「追っかけ」をはじめとした「オタク」を引き寄せる企画を次々打ち出します。
ネット上での話題の広がりが、過疎の街にどんな変化をもたらすか…。全体を貫くテーマはそんなところです。「アイドルで町おこし」は成功するのか!? 最終巻は下田市長選が描かれます。
山里館は著者の幼なじみの温泉宿がモデルになっているようです。著者は、故郷下田の風景をあちこちの背景に織り込んでいます。静岡県民ならあちこちの場面に「お、ここは!」とピンと来ること請け合い。
巻末にはストーリーの着想のアドバイスをもらったとして、下田市の石井直樹前市長への謝辞もあります。
ストーリーとは別の部分でも楽しめる一作だと思います。
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