バンド「THE WEMMER」長続きのわけ
3月4日夕刊「情熱細胞」で取り上げた「FEVER OF SHIZUOKA 2014」の主催者、ロッキーこと山下貴大さん。ベースとボーカルを務めるバンド「THE WEMMER」のサウンドとは異なる、物静かな語り口が印象的でした。(橋)
THE WEMMERは、2012年にファーストアルバムをリリースした気鋭の3人組。アメリカンハードコアの要素を存分に感じさせながら、同時に「間抜け感」もあえて打ち出すユニークなバンドです。
記事中でも触れましたが、米国でのツアーも2回経験しています。
「昨年9月のツアーは26日間で21カ所。最初の2日とあとの2日ぐらいしか休みがなかった。アメリカ人はむちゃくちゃ盛り上がってくれました」
このバンド、メンバー全員が今年22歳です。結成のいきさつを聞くと、「静岡市立大里中の同級生」とのこと。中学3年からずっと同じメンバーでやっているそうです。
「楽器を始めたばかりの時に、陣内孝則さんのロッカーズの映画を見て、むちゃくちゃかっこいいなと思って。最初はそんなサウンドだったんです」。初ライブは高校1年の4月でした。
10代後半から20代にかけて、メンバーそれぞれに音楽の幅を広げていきます。「ギターのヤツはジミヘンやハードロック、サイケ。ドラムは米米クラブに走りました。僕はアメリカンハードコアやヒップホップが好きになって」
これだけ趣味趣向が変わってくると、メンバーチェンジや解散もありそうなものですが、彼らはそういう選択をしませんでした。なぜでしょう。
「バンド仲間というよりも、友達なんですよ、まず」。現代の若者のありようの一端を見た思いでした。
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