トップページ >07)アート >「C2C -Challenge to Cannes2014」監督らがトーク(上)

「C2C -Challenge to Cannes2014」監督らがトーク(上)

 静岡市葵区、清水区で5月17~25日に開催された「シズオカ×カンヌウィーク2014」。葵区のサールナートホールでは24日、インディペンデント映画の作り手を支援する「Gateway for Directors Japan」のプロジェクトで公募企画が認められ、今年のカンヌ映画祭を訪れた若き日本人監督たちのトークが繰り広げられました。「裏側」から見たカンヌ映画祭は? 今後の日本人監督に求められるものは? 監督らからは、世界を視野に入れた作品作りに必要な視点が次々提示されました。(橋)

20140527webコラム.jpg

 

 プロジェクトの正式名称は「C2C -Challenge to Cannes2014」。「Gateway for Directors Japan」が今年初めて行うもので、映画作品の企画を公募し、選ばれた監督とプロデューサーをカンヌ映画祭に派遣するのが主眼。さまざまな国の映画関係者との接点を作り、共同製作のパートナーを見つけるチャンスを探そうというものです。

 今回のトークには、「Gateway for Directors Japan」のアーティスティックディレクターの小山内照大郎さん(パリ在住)、公募が入選した真利子哲也監督(「イエローキッド」など)、深田晃司監督(「東京人間喜劇」など)、濱口竜介監督(「PASSION」など)、伊藤峻太監督(「虹色★ロケット」など)が参加しました。
 
 当日のトークの様子を3回に分けて紹介します。

<冒頭、小山内さんから企画の趣旨について説明がありました>

小山内:日本では約15年前、2000年ぐらいからビデオカメラで映画を撮るようになりました。個人単位の撮影が可能になり、新しいタイプの若い才能が登場してきたように思います。ただ、そうした日本映画の若い担い手の動きは海外で十分に知られていない。監督たちや作り手たちも世界のことを知る機会がなかなかありません。そこで、日本の新しい世代の作り手と世界のネットワーク作り、そうした動きを日本から情報発信するプラットフォームを作りたいと思って「Gateway for Directors Japan」を立ち上げました。1回目の企画が「C2C -Challenge to Cannes2014」。カンヌに監督たちと行って、世界の映画人と交流し、ビジネスマッチングする機会を設ける。現在進行している企画を世界に向けて伝えようというものです。

司会:映画祭と言えば、できあがった作品を持っていくというイメージですが、これは企画のコンペティションですね。

小山内:今年2月に公募しました。監督とプロデューサーから、現在構想している長編映画の企画書と脚本を募集し、日本を代表するプロデューサー3人が審査しました。

(敬称略、以下次回)

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/48361

トップページ >07)アート >「C2C -Challenge to Cannes2014」監督らがトーク(上)

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。