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ピーターラビットの古里を訪ねて

 静岡県立中央図書館(静岡市駿河区)で、絵本「ピーターラビット」の舞台となったイギリス中部の湖水地方の風景写真の展覧会が開かれています。撮影は池田正孝中央大名誉教授。作品に出てくる農場の庭や湖周辺の風景が印象的です。(橋)

 

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 「ベンジャミンバニー」「リスのナトキン「あひるのジマイマ」-。作者のビアトリクス・ポターが残した作品は、誰もが子どものころに親しんだことでしょう。

 今回の展覧会では、さまざまな作品の背景になった(と思われる)地点を撮影した写真を、エピソードとともに紹介しています。
 例えば、ダーウェント湖畔のフォーパーク邸の写真は、「ベンジャミンバニーのおはなし」に出てくる場面をそのまま思い起こさせます。ウサギのピーターとベンジャミンがうろうろする畑や塀は実在することがわかります。
 
 3月10日付科学面の連載「サイエンス・ブック・カフェ」で取り上げた「共生という生き方」(トム・ウェイクフォード著)にも詳しいように、ポターは生物学者としての未来を夢見た時期もあったようです。

 絵本の背景に見られる博物誌的なスケッチがいかに真実を正確に切り取っていたかが、よく理解できる展覧会です。

 展示は6月1日まで。ピーターラビットが好きな方は、笑みがこぼれること請け合いです。

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