白ビワのスイーツ
6月の「旅食」面連載「味わう文化財 しずおかの在来作物」は伊豆市土肥地区の白ビワがテーマでした。果実を使ったスイーツなどを紹介します。(橋)
記事中に出てきた大木乳業が運営する「伊豆手作り菓子工房 グリーンヒル土肥」では、複数の白ビワスイーツを味わえます。
ソフトクリームなどと並んで人気なのが、写真右のロールケーキ。白ビワのシロップ漬けが生クリームに混じって顔を出します。薄いオレンジ色のスポンジ部分にもビワの果汁が入っているそうです。
写真左は「ピアブレ」。5年前に土肥高の生徒たちと開発したものだそうです。
白あん、生クリーム、ゼリーの3層になっていて、一番上に白ビワのシロップ漬けが入っています。縦方向にスプーンを入れて、甘みのハーモニーを楽しんでもいいし、上の層から順に食べてもおいしくいただけます。
土肥地区には、あちこちに白ビワの木があります。管理の手が加わらず、無造作に実がなっている木も見掛けました。どなたかの土地に植わっている木なので、むやみに実をもぐわけにもいきませんでしたが、これがこのまま放置されているとしたら残念です。
「土肥枇杷研究会」の鍵山茂夫さんは「可能性のある果実なのに、町には振り向こうとする人が少ない。本当にもったいない」とおっしゃっていました。よく分かります。
唯一無二の味を持つ白ビワ。来年も味わいに行きたいと思います。
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