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世界の果ての通学路

 世界4カ国の子どもたちの通学する姿を描いたドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」を9日付夕刊で紹介しました。遠く、険しい道のりを越え、学校へと「旅する」子どもたち。「学校に普通に通える幸せをかみしめてほしい」。映画冒頭の言葉を痛感しました。(の)

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 広大なケニアのサバンナ、モロッコの山岳地帯、アルゼンチンの見渡す限り何もない平原、インドの未舗装のでこぼこ道。そんな道なき道を子どもたちは通います。この中で一番学校に近いインドで片道4キロ、1時間15分かかります。しかも障害を持つ兄の車いすを引いて。一番遠いのはモロッコの少女の片道22キロ、4時間。ケニアの通学路ではゾウに襲われる危険もあります。それぞれの旅路が順風満帆とは限りません。

 
 今の日本なら、それだけ遠ければ公共交通機関を使うでしょう。子どもたちはそうした力を借りることはできないので「自力」で通うのです。通学路の危険さや、その距離、時間を思うと、自分ならへこたれてしまいそうです。でも、学校で生き生きと役割を果たすケニアの少年、学校に着くとたくさんの仲間たちが駆け寄り、教室への移動を手伝ってくれるインドの光景が、たくましく通い続ける理由の一端を語ります。何よりも、夢を語る子どもの表情、授業に臨む目の輝きに引き込まれます。

  

 子どもが見たら、どんな感想を抱くのでしょう。もちろん大人にもおススメです。ジョイランドシネマ沼津は11日まで、静岡シネ・ギャラリーは25日まで続映。浜松のシネマイーラは8月9日から公開です。

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