外来種のカメが増加中
7月9日付静岡版に掲載された、静岡市葵区の麻機遊水地周辺のカメ捕獲調査についての記事。静岡大教育学部講師の加藤英明さんの研究室にはいろいろなカメがいました。(橋)
とりわけ驚いたのが、50~60cmに達しようかというワニガメ。2010年に駿府公園のお堀で発見されました。2009年の駿河湾地震で崩れた石垣の修復作業に伴って、お堀の水抜きをしたところ、2匹確認されたうちの1匹だそうです。
加藤講師によれば、ワニガメの寿命は130年とのこと。「これは10歳ぐらいでしょうか」。残り1匹は、まだお堀で暮らしているのかもしれません。
こちらは記事中に出てきたミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の標本。売られているのは幼体(左)ですが、約7年で右の大きさになるのです。25センチ以上に育つ個体もあるそうです。加藤講師は「小さいカメからは想像できないかもしれませんが、会議室の机ぐらいの水槽が必要だと認識して下さい」と訴えます。
棚の中にあった、ワニガメ(左)とカミツキガメ(右)の頭部骨格標本。特にワニガメはライオンよりかみ切る力が強いそうです。
研究室には、県内各地から捕獲された外来種のカメが届けられます。加藤講師は「市民の通報が駆除の第一歩。川や湖沼で見慣れないカメを見つけたら、市役所か警察に届け出て下さい」と呼び掛けています。
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