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みりん「飛鳥山」と薬膳料理家

 月曜特集連載「地の味 人の味」。7月14日付では、杉井酒造(藤枝市)のみりん造りの現場を訪ねました。日本酒の世界で確固たる地位を築いている「杉錦」の醸造元ですが、今回は県内唯一のみりんメーカーとしての側面にスポットを当てました。(橋)

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 今回の杉井酒造の取材は4月の仕込み段階から始まりました。こちらでもレポートしましたね

 仕込みの期日はある程度、固定できるのですが「初搾り」の日がなかなか決まらない。杜氏兼代表の杉井均乃介さんは毎日毎日もろみの比重を計り、最適な糖度に達するのをじっと待ちます。ようやく杉井均乃介さんからゴーサインが出たのは、取材日のちょうど1週間前。生き物を相手に食品を作っているのですから、仕方がありません。
 そこから、スケジュールを抑えるのにはてんやわんやでした。
 
 愛用者を代表してコメントをいただいた鳥海(とりのうみ)明子さんは、「女性を高める薬膳ごはん」「ひとりごはんの薬膳レシピ」などの著書がある、薬膳料理家。調布市深大寺元町で料理教室「鳥の巣」を主宰しています。

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 この方がまたユニークな経歴なんです。雑貨店兼書店を立ち上げた後、漢方薬局勤務、調理師学校を経て薬膳と出合い、「ケの料理」を深く考えるようになります。その後、働いた助産院で「普通のごはん」に磨きをかけ、現在の活動につながっていきます。

 「厳密に言うと料理教室ではなく、『ごはん会』なんです」という鳥海さん。

 「よく煮物が苦手、という女性がいますよね。でもおいしいみりん、おいしい調味料を使えばそんなに手を掛けなくてもおいしくなるんです。おいしい調味料は、おいしい料理を作る上で、味方になってくれます」

 そのまま飲んでおいしいなら、間違いなく料理に使ってもおいしい。杉井酒造のみりん「飛鳥山」も、そうした観点で選んでいるそうです。

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