トップページ >03)フード >「白糸唐辛子」収穫間近

「白糸唐辛子」収穫間近

 木曜夕刊の連載「味わう文化財~しずおかの在来作物」。7月は富士宮市の「白糸唐辛子」を3日から3週間連続で掲載しました。現地に通っているうちに、唐辛子はどんどん大きくなりました。収穫開始まであと少しです。(橋)

20140719webコラム唐辛子1.jpg

 

 最初に取材に行ったのは6月中旬。高さ30センチほどでした。

20140719webコラム唐辛子2.jpg

 葉の間にはこんなつぼみが。畑を管理する大沢邦之さんによれば、葉2枚につき実1つが展開していくとのことでした。

 20140719webコラム唐辛子3.jpg その約1カ月後。7月14日に行った時には、高さ50~60センチに育っていました。これから、もっと横に葉が広がるそうです。

20140719webコラム唐辛子4.jpg

 白い花弁の花もあちこちで咲いていました。7月下旬から実の収穫が始まります。「最初は青いものを収穫します。フレッシュのうまさは、また格別なんです。爽やかな辛さが走って」と大沢さん。

 白糸唐辛子はタカノツメは1つの株ごとに、花が咲き実が熟すのがほぼ同じタイミング。だから、株ごと収穫できます。
 これに対して白糸唐辛子は、実一つ一つの熟度が異なるそうです。「新しい花が次々咲いて、実が緑から赤に変わっての繰り返し。12月までこのサイクルが続きます」

20140719webコラム唐辛子5.jpg これは、提供いただいた秋の写真。こんなふうに、下に向かって伸びていきます。

 根っこでパチンと切れば、たくさんの実が収穫できるタカノツメに比較して、収穫には手間がかかります。大沢さんは「これが広域栽培されなかった理由かもしれない」と思っています。でも、自分自身はその手間を惜しみません。「この唐辛子にほれ込んでいますから」。個性豊かな辛味に、絶対の自信を持っているのです。
 「この唐辛子について、どれだけ考え抜いたことか。このことだけは、誰にも負けない自信があります」。大沢さんは力強く言い切りました。
 
 富士宮市の「まかいの牧場」では今、白糸唐辛子を使った乳製品の新商品の開発が進んでいます。今後、ますます目にする機会が増えるかもしれませんね。

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/48601

トップページ >03)フード >「白糸唐辛子」収穫間近

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。