「トリイソース」を自分で作る
7月19日、静岡市駿河区の「D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITA」で、体験講座「d SCHOOL 学んで、味わうトリイソース」が開催されました。浜松市中区の鳥居食品の鳥居大資社長が、ソースについてのレクチャーとソース作りの指導をしてくれると聞き、会費を払って参加しました。取材名目で行ったわけではありませんが、内容が素晴らしかったので、こちらでご紹介します。(橋)
第1部は鳥居さんがソースの成り立ちや現状について語りました。約200年前、イギリス南部の都市「ウスター」で生まれたソースは、明治期に神戸港から日本に入ってきます。
「当時はしょうゆメーカーが造っていたんです。『西洋しょうゆ』と言われていました」
ソースの味には地域性が反映され、一般的には西日本は甘みが、東日本は酸っぱさが強いそうです。「静岡はちょうど日本の真ん中。うちのソースも、関西のバイヤーには『甘さが足りない』と言われ、関東のバイヤーには『甘いね』と言われます」
富士川がソースの分岐点ともされていて、静岡県も東側はブルドックソースが、西側はカゴメのシェアが高いとのこと。
トリイソースの歴史、「中濃」「ウスター」などソースの分類、ソースの工程など盛りだくさんの内容でした。
休憩を挟んで、今日のハイライト、ソース作り。
鳥居食品で実際に使っているタマネギ、トマト、ニンジン、リンゴなどのペーストが用意されていました。
これらを鍋に入れて火にかけ、とろ火で煮立てます。調味料は粗糖、塩、鳥居食品で醸造している酢など。「さしすせそ」の順番で投入します。
最後に香辛料のブレンドパウダーを。この香辛料、シナモン、クローブ、フェンネルなど10種類を混合したもので、その配合比率がソースのキャラクターを決定づけるそうです。
お玉で混ぜながら約5分。アツアツの状態で瓶に注ぎ、キャップをします。「この状態ではまだ、味が出来上がっていない。1週間ぐらいしたらなじんできます」
手書きでデコレートした瓶に入れたソース。来週末、味見をするのが楽しみです。
コメント (1)
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先日は大雨の中、お越しくださいましてありがとうございました。