水琴窟のあるところに
8日夕刊「生活彩々」で西伊豆地域の水琴窟愛好家、竹内政治さんが手作りされている水琴窟と掛川市内の古刹、本勝寺で志村本敬住職が手作りされた水琴窟を紹介しました。水がかめの中で共鳴する音色は暑さも忘れてずっと聞いていたい響きでした。また、それぞれ取材した場所に共通点がありました。(岡)
西伊豆町仁科地区の中心通り、かつての診療所「山田医院」が改装され、地元住民の憩いの場「よってって山田さん」として親しまれています。
築100年の旧家。その玄関を見上げると、りっぱな漆喰のこて絵が描かれていました。作者は分からないが、長八の流れをくむ職人だそうです。松にツルが舞い、下部分は花かごでしょうか。白一色のしっくいに花や鳥が立体的に描かれ、主張しすぎないバランスの良さに引き付けられました。
地域医療を支えていた拠点だけに、治療に訪れた人々がどれほどこの天井絵に癒されただろうと、思いをはせました。
一方の真言宗本勝寺(掛川市川久保)は1345年に創建された由緒あるお寺。本堂入り口の屋根部分に素晴らしい彫刻が施されていました。
江戸後期、立川昌敬という彫刻師の作だそうです。志村住職はケヤキを彫っているだろうとおっしゃっていました。こちらもツルと松。ちょうど木の節をツルの体の中心に据えているところが見所のひとつだそうです。松の形がとても愛らしく、こちらも見ごたえ十分でした。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/48671