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突然歌って踊り出す 映画「舞妓はレディ」

 9月13日公開の映画「舞妓はレディ」は、地方から出て来た少女が京都で舞妓を目指す物語。9日の夕刊シネマ面で、周防正行監督と主演の上白石萌音さんのインタビューを紹介しました。花街を舞台にした華やかな描写は魅力の一つですが、突然舞台の幕が上がるような場面展開は見る人の心を躍らせます。(宮)

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 なまりの強い見習いが京ことばを仕込まれる設定は、言語学者が花売り娘を一人前のレディに育てるミュージカル「マイ・フェア・レディ」を思い起こさせます。今回の言語学者は長谷川博己さんが演じる「せんせ」。他にもお茶屋の女将(富司純子さん)や姐さん芸妓(草刈民代さん)、老舗呉服屋の社長(岸部一徳さん)、世話係の男衆(竹中直人さん)など、花街に生きる人たちが、それぞれに輝きを放ちます。その秘密は、場面ごとに突然に挟み込まれたミュージカルシーン。個々の役柄や立場、心のうちを語り出すモノローグは、物語から切り離された一つ舞台のようです。

 周防監督曰く「役者さんの個性で歌い出したら楽しいだろうなと思った」。本物のダンサーではなくても、雰囲気で見せてしまう役者さんならではの踊り。そこには、周防監督の「ファンシイダンス」「Shall we ダンス?」にも通じるぜいたくな遊び心が見え隠れします。

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