理系本「ななめ読み」(9) 「フェルマーの最終定理」<下>
6月30日科学面連載「サイエンス・ブック・カフェ」のサイモン・シン著「フェルマーの最終定理」。このブログでは、この本の美点として数学者の描写を挙げましたが、大きな魅力がもう一つ。それは、数学パズルが満載であることです。(橋)
これが、解けたり解けなかったりで、のめりこむこと必至。「そんな手があったか」とうならされる問題も多々あります。
本の中で紹介されているパズルで筆者が一番気に入ったものを紹介します。
機種依存文字を避けるために、「aの2乗」を「a2」と表記しますのでご了解を。
まず、用意するのは何の変哲もない、一つの数式。
a=b
この両辺にaを掛けます。
a2=ab
続いて両辺にa2-2abを加えます。
a2+a2-2ab=ab+a2-2ab
数式をまとめます。
2(a2-ab)=a2-ab
両辺をa2-abで割ってみます。
2=1
あれあれ!? 「2=1」というありえない結果が導き出されてしまったのです。
さて、この数式の操作、どこで間違えてしまったのでしょうか。
答えは明日の「彩々プラス」で。
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