これぞ武士 映画「柘榴坂の仇討」
20日公開の映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討(あだうち)」は、主君の敵討ちを愚直に果たす藩士の物語。無骨でかたくなな生きざまは〝これぞ武士〟。主演の中井貴一さんは「日本人のDNAが再燃する。男も女も、覚悟を持って生きていた」と話します。(宮)
江戸末期、大老の井伊直弼(中村吉右衛門さん)が暗殺された桜田門外の変。警護に当たっていた志村金吾(中井さん)は、13年かけて18人の刺客を追います。尊攘派を弾圧した「安政の大獄」のイメージから、何となく悪役風にも思われる井伊。これが志村の一途な姿を見ていると、きっと人に慕われる徳を持った人物だったんだろうなと思わせます。中井さんは、「忠義を尽くして敬愛する人に輝いてもらう。それが恩の返し方」と熱心に語りました。
ポスターやパンフレットも、一度は後ずさりしてしまいそうな、ただならぬ気配。でも、もう一度近づいてみれば、深く共感できる生きざまに触れることができそうです。
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