朝霧ジャム出演決定。ブルースハープ奏者陬波靖行さん
10月11、12日に富士宮市で行われる野外音楽フェス「朝霧ジャム」の出演者が発表されました。今年は、地元富士宮市在住のブルースハーモニカ奏者陬波靖行さんが出演します(ギタリストの萩原基宏さんとのSUWA & HAGI名義)。2013年1月14日付「音楽の現場」でインタビューした際のメモを見返したら、記事にはできなかった面白い話がいくつも出てきました。(橋)
▼影響された奏者は誰ですか?
「まず、ジミー・ファッデン。脇役でも味のある表現ができるんです。ハーモニカってそういう部分があるんですよね。リード楽器だけど、伴奏もできる」
▼他には?
「チャーリー・マッコイですね。ナッシュビルのスタジオミュージシャンなので、ブルーグラス、カントリー。ブルースハープの『速吹き』を始めた人です。こんなに速く演奏できるんだと驚きました。ベースやギターもできるマルチミュージシャン。(ボブ・ディランの)『ブロンド・オン・ブロンド』にはベーシストとしてクレジットされています」
「ハワード・リビーも。技術的にも音楽的にも世界最高峰の奏者です。簡単なフレーズも吹くが、想像がつかない。オブリガード(カウンターメロディー)でも『そういう解釈するの!』という。そのメロディーだけでも通用してしまうような。おそらく300枚ぐらいのアルバムに参加していると思います」
▼練習法は?
「ハーモニカの入っていない音源を鳴らして、そこにハーモニカで参加する。ほかの楽器、例えばサックスとかトランペットのアドリブをコピーします。それからボーカルのアルバムを聞きながら、ボーカルの間のオブリガードをアドリブで入れるとか。ジミー・ファッデンはこの『合いの手』のセンスがいいんです。引き出しの多さが分かります」
▼どうやったらうまくなるでしょうか。
「経験しかないですね。いかに音楽体験を重ねるか。それと、いかにたくさん吹くかだと思う。私の生徒さんで、いきなりうまくなった人がいるんですが、その方は国家公務員で河川の管理をしていました。安倍川の近くが勤務地で、昼休みにに毎日河原で吹いていた。毎日20分。『やっぱり、毎日の練習だね』と話をしました」
▼ご自身はどんな練習をしていたんですか?
「若い頃は1日中吹きまくって、酸欠で吐いてしまったことがあります。次の日1日寝ていた。まあ、決していいことではないですけれどね。ハーモニカを始めて1~2年目ぐらいで、とにかくこれをやりたいという一心でしたね」
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