「あの町この街いっぴん」終了
県内商店街が誇る逸品を紹介する「あの町この街いっぴん」のコーナーが25日に終了しました。2006年に始まった人気の長期連載を振り返ります。(の)
2006年4月13日、「街ブラいっぴん」というタイトルで幕を開けました。記念すべき1回目は静岡・呉服町名店街「マツナガ」の「這い子クリップのキット」でした。伊豆でよく見かける吊るし飾りをきっかけに、ちりめん細工手芸が大流行した、と記事にあります。当初の半年は黒はんぺん、ハム、おはぎ、チーズ、コロッケ、パン・・・と比較的、名の知れた店や商品が並びました。
1年後くらいから徐々に「おっ!」と思わせる商品が出てくるようになりました。レースジュエリー、ミニハーモニカ、手作り味噌キット、焼きそばスティック、しらすジェラート・・・。県内各地に駐在する記者たちが、面白い商品を探して駆け回った姿が目に浮かびます。スタートから5年後、「あの町この街いっぴん」とタイトルを変えて、連載は続きました。ただ商品を紹介するだけでなく、地域の特性はもちろん、その時々の時代や流行を反映しているところも、連載の魅力の一つでした。
それが今年6月、一冊の本になりました。「しずおか あの町この街いっぴん手帖」(静岡新聞社発行)は掲載した記事の中から食品130品を選んで収録しました。パラパラめくると「食べてみたい!」と思う商品がずらり。これを区切りに連載を終える運びとなりました。紙面での締めは三島の「三島ざくら」。あんの甘さと桜の塩漬けの絶妙なバランスが特徴です。連載終了にあたり、さみしさを覚えるのは自分だけではないはず。また「おっ!」と思う商品に出合いたいです。
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