息づく古道具 袋井の大場さん邸
10月2日の夕刊「庭ある記 静岡のオープンガーデン」は、袋井の大場宏周さんが昭和レトロな庭を見せてくれました。「三丁目の夕日」を掲げる通り、東京タワーのオブジェがまず目に飛び込んできます。そして中庭に通されると、本物の古道具が息づいています。(宮)
中庭の入り口には木製の防火水槽。「ふ組」の文字が鯔背です。大ぶりな鉢として使っています。
花入れに添えた昔のアイロン。炭火を入れて熱くしてから、服のしわを伸ばします。今のアイロンと使い方は同じようですが、空気を取り込む煙突が付いています。
手作りの水琴窟。・・・ロロロ・・・キン、チョロロロロ・・・キンと、幽玄の音が響きます。閑静な住宅街ならではのぜいたくな暮らしの一コマです。
波瓦を縦に埋めた延べ段まであります。
趣向の一つ一つが目に楽しい庭。釣瓶落としの秋の夕暮れ、三丁目の夕日を楽しむ時間はあっという間に過ぎてしまいました。
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