「天空の里」旧水窪町大沢集落の農家民宿
10月2日夕刊に掲載した連載「味わう文化財 しずおかの在来作物」は、新シリーズ「水窪きび」。取材に訪れた旧水窪町大沢集落の「農家民宿ほつむら」は、140年前に建てられた古民家を改築した、かつての山里の生活を体験できる希有な施設です。(橋)
昨年3月に同集落出身の藤谷幸生さんが開業しました。基本的に自炊で、一般の家庭と同じようなキッチンもありますが、いろりを使った煮炊きもできます。屋外には鉄釜もあって、ご飯も炊けるそうです。
「天空の里」「浜松のマチュピチュ」と言われることもある同集落。「ほつむら」の居間に座って藤谷さんにお話を聞いたのですが、絶景に驚かされました。傾斜地の中腹に位置しているので、水窪川ははるか下に見えます。広がりのある空間の向こうに、杉林が美しく波打っているのが見えます。
夜はまさしく「満天の星空」。藤谷さんにとっては、最高の「酒の肴」だそうです。1日1組限定。秋の水窪を満喫するのにうってつけです。
隣接する「昔体験ランプの家 なかや」には、かつての集落の生活に用いたものが数多く飾られています。
石油式のランプや、手回しの電話機、炭火を使うアイロンなどが陳列されていて、まるで博物館のようです。
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