手間をかけて野菜に味付け 増田屋本店の曽我漬
10月13日朝刊の食の連載「地の味人の味」は、富士宮にある増田屋本店。野菜と酒かすを絡めたオリジナルの珍味「曽我漬」を作っています。香り立つ辛みと甘みが味を支配しているようですが、核になる野菜の下味が全体の風味を支えています。(宮)
野菜の準備には時間をかけています。まずは2㍍四方の貯蔵槽で塩漬け。そばは強い塩気に包まれています。キュウリは1年程度、大根は3年ほど置きます。取り出した大根は深いオレンジ色。
水洗いしたら、口に入れる大きさに刻みます。円柱形の大蔵大根は、3枚におろしてから短冊にすると、きれいに形がそろいます。
調味液で味付けする野菜は、しっかり味を染み込ませるために無味無臭にします。富士山の流水で時間をかけて塩を抜き、機械でプレスして脱水します。すっかり乾いた野菜は、紙のように、パサパサ、カラカラ。
味付けした野菜を酒かすと混ぜ合わせたら完成です。
ご飯にはもちろん、スパゲティやピザなどの洋食にもなじむ味。お店ではたくさんのレシピを紹介しています。ホームページはこちら。
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