巨匠との縁が形に 磐田市の豊岡中体育館
10月20日朝刊の特集連載「21世紀建築」は、磐田市立豊岡中の体育館にお邪魔しました。設計は日本を代表する建築家の安藤忠雄さん。校舎から市道をまたぐ渡り廊下に立つと、2つの建屋が並ぶ構造的な特徴がよく分かります。(宮)
アリーナ棟はバスケットやバレボールのコートが取れる広さ。V字型に切り取られたすりガラスの窓が前衛的です。光が床に映り込むさまは、引き締まった和太鼓のよう。
多目的棟はシャワー室や会議室が入る補助的な役割。2階の第2アリーナには体操用のマットが敷いてありました。
2つの建屋の間にあるスペースは、安藤さんが「縁側」に見立てて用意した場所。余白やゆとりの良さを感じさせます。
きっかけをつくったのは、合併前から旧豊岡村にある神戸コロッケの「ロック・フィールド」社。工場のデザインを安藤さんが手掛けたことから「豊岡村唯一の中学もぜひ!」と話が進みました。生徒だけでなく、村民、市民も誇りにするランドマークになっています。
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