ロベルタ・マメリさん、静岡音楽館AOIで公演
10月21日、静岡市葵区の静岡音楽館AOIでイタリア人ソプラノ歌手、ロベルタ・マメリさんのリサイタルが開かれました。チェンバロ伴奏は杉山佳代さん(沼津市)。「オールイタリアンプログラム」で魅了しました。(橋)
静岡音楽友の会による「四季のコンサート」の一環。主催者は3年がかりでこの公演を実現させたそうです。
マメリさんはカウンターテナー歌手のクラウディオ・カヴィーナさんが結成した古楽グループ「ラ・ヴェネクシアーナ」の一員として知られています。モンテヴェルディは重要なレパートリーの一つ。このリサイタルでも、要所に彼の作品がちりばめられました。
その声は、空間を圧するというよりも、四方八方にスーッと糸を伸ばすような雰囲気。1本1本の糸が空中で絡み合っているイメージがわきます。大きく息をためて吐き出しているようには見えないのですが、長く伸びる声の中で巧みに強弱を付けます。鳥のさえずりのように聞こえる瞬間もありました。
プログラムには杉山さんのチェンバロ独奏も挟まれました。ステージ横の椅子に深く座って演奏に聴き入るマメリさん。その「座り姿」にひかれました。スッと伸びた背から足首まで、3本の直線と2つの直角で構成される「造形美」。座っているのに長身がステージに映えていました。
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